モバイルプランナーとは?仕事内容・給料・危険性とおすすめ長期インターン完全ガイド

モバイルプランナーとは、スマホ等の料金プラン変更や乗り換え契約を仲介する業務の一種です。多くは“長期インターン”と称して募集され、契約形態は成果報酬型の業務委託契約が基本になります。近年このモバイルプランナーは学生間で広まりましたが、友人を巻き込む販売手法が「やばい(危ない)」と問題視され、大学も注意喚起する事態となっています。本記事ではモバイルプランナーの具体的な仕事内容や平均給料、噂の危険性を解説し、安心して成長できる長期インターンとの違いやおすすめ求人まで徹底ガイドします。
この記事でわかること
- モバイルプランナーの仕事内容・1日の流れ・必要スキル
- モバイルプランナーの平均給料と報酬モデル(年収シミュレーションあり)
- モバイルプランナーと長期インターンの違い(雇用形態・営業スキル習得環境・etc...)
- 「モバイルプランナーはやばい」と言われる理由とリスクへの対策(友情商法の実態)
- モバイルプランナー志望者におすすめの長期インターン求人紹介(営業/IT業界/未経験OK別)
- 先輩の体験談やよくある質問Q&Aまとめ
では早速見ていきましょう!
モバイルプランナーの仕事内容【5分でわかる】
モバイルプランナーの主な仕事内容は、大手通信キャリアの代理店としてスマートフォンの料金プラン変更や機種変更契約を取る営業です。大学生自身が“プランナー”となり、SNSや友人ネットワークを通じて知人にお得な携帯契約を提案・仲介するのが特徴です。具体的な業務フローは営業会社によって多少異なりますが、個人への訪問営業や対面でのプラン提案、契約手続きなど販売職全般の経験を積むことができます。以下で主要業務・1日の流れ・求められるスキルを順に見ていきましょう。
◇主要業務一覧
モバイルプランナーの具体的な業務を箇条書きで整理します。基本的には通信キャリア(SoftBankやau等)の販売代理業務であり、一般的な携帯ショップ店員の仕事と重なる部分があります。
- 携帯プランの提案・契約代行:顧客(学生の友人や知人が中心)に現在の料金プランをヒアリングし、他社への乗り換えや機種変更で料金を安くする提案を行います。契約時には本人確認や書類手続きもサポートします。
- 見込み客(リード)の獲得:自社で用意した広告や店舗が無いため、自分のSNSや連絡先から知人に声をかけて営業する必要があります。InstagramのストーリーやLINEを活用し、「スマホが安くなるから話を聞いてみない?」といったメッセージでアポイントを取ります。
- 営業トークの実演・プラン説明:喫茶店やレンタルオフィスなどで友人に会い、営業マニュアルに沿って料金プランの説明や他社との差額シミュレーションを行います。「営業の練習相手になってほしい」と切り出しつつ、実際には契約を迫る流れになるケースが多いです。
- 契約書作成・事務処理:契約希望になった友人には、その場でタブレット等を用いて新しい携帯プランの申込手続きをします。免許証コピーやMNP(番号ポータビリティ)予約番号の確認など事務手続きも担当します。
- 新人勧誘・チームミーティング:一部の企業では友人を新たなモバイルプランナーに紹介するとインセンティブが支給されます。そのため実績のある学生がリクルーター役となり、新規学生アルバイトの勧誘や研修補助を行う場合もあります。定期的にオンラインMTGで目標契約数の共有やロールプレイ練習をするチームもありま
◇1日のスケジュール例
モバイルプランナーは日々ノルマに追われがちです。成果報酬型のため自分で契約を取れなければ収入がゼロになるため、隙間時間も営業活動に充てる学生が多いようです。以下は大学3年生のAさん(元モバイルプランナー)のケースです。
- 8:00〜9:00 通学時間に営業先リストアップ:通学電車の中でLINE友だちリストをチェックし、過去に機種変更してから時間が経っていそうな友人や後輩をピックアップ。「誰に声をかけるか」をまず毎朝選定します。
- 2:30〜13:00 昼休みにアポ取り連絡:大学の昼休みに選んだ友人へLINEで連絡。「営業の練習で携帯料金の相談に乗らせて」と伝え、夕方以降に会う約束を取り付けます。マニュアルに「1日20人に声をかけよう」とあるため、この時間帯で複数人に一斉送信する学生もいます。
- 17:00〜18:00 事前資料の用意:授業後、友人と会う前にカフェで一息つきつつ、自社から共有された営業トークスクリプトや料金プラン表を復習します。想定問答集を読み込み、契約クロージングの練習も行います。
- 18:00〜19:00 友人と面談・プラン提案:約束した友人Bさんと合流し、喫茶店で現行プランのヒアリングから提案まで実施。上司から「絶対に契約を迫らないと言って誘え」と指示されていますが、実際には最後に契約書を差し出し申し込みを促します。Bさんが即決しなくても、「興味ある友達いたら紹介して!」と依頼して終了。
- 20:00〜21:00 上司へ日報・振り返り:結果をチームのグループチャットに報告します。契約が取れなかった日は上司から「今日は〇件契約でした!」など他メンバーの成功談が投稿され、焦燥感を煽られる雰囲気です。ひどい場合は「根性が足りない」など厳しい言葉で叱責されることもあるようです。
補足:実際には、初期研修の段階で「LINE友達100人に電話をかけてアポイントを取る」という猛特訓が課される人もいます。そのため上記スケジュール以上に過酷なノルマを課される可能性があります。モバイルプランナー経験者の中には、「暇な授業中も片っ端から友人に営業LINEを送っていた」「土日は朝から晩まで契約先の店舗で営業していた」などの声もあり、学業そっちのけで活動する学生も少なくありません。
◇まとめ:モバイルプランナーの仕事内容
- 通信キャリアの代理営業として、スマホの乗り換え契約を友人知人に提案・仲介する仕事
- 営業先の開拓は自分の人脈が中心。SNS・LINEで友人に声掛けし、対面でプラン説明~契約を行う
- 契約は完全歩合制でノルマがあるため、自主的に行動し高い営業目標に挑める人に向く(20人/日への営業連絡などハードル高め)
モバイルプランナーの平均給料・インセンティブ制度
モバイルプランナーの給与体系は特殊で、固定給ではなく完全歩合制が一般的です。このため収入は契約本数に大きく左右され、「稼げる額」に個人差が非常に大きいのが実情です。ここでは正社員・派遣・業務委託それぞれの報酬モデルを比較し、モバイルプランナーとしての年収シミュレーションをしてみます。また学生バイト・インターンとして活動した場合の時給換算の目安についても触れます。
◇正社員/派遣/業務委託の報酬モデル比較
携帯販売に関わる仕事には(1)正社員(ショップ店員など)、(2)派遣社員(量販店の販売スタッフ等)、(3)業務委託(モバイルプランナー等)の形態があります。それぞれ給与体系が異なるため、一般的なモデルケースを比較してみましょう。
- 正社員モデル:携帯ショップ店員や通信系企業の営業職として正規雇用された場合。基本給+各種手当+賞与年2回+インセンティブという構成が一般的です。例えば大手代理店の求人では月給20~23万円+賞与年2回(2ヶ月分)+業績インセンティブという条件があり、想定年収はおよそ280万~320万円(初年度)となっています。正社員は社会保険完備で昇給・昇格による年収アップも期待できます。
- 派遣社員モデル:派遣会社に登録し、家電量販店のスマホコーナー等で接客販売員として働くケースです。時給制が基本で、首都圏では時給1,300~1,600円程度の求人が多く見られます。フルタイム(月160時間前後)勤務すれば月収20万円前後+残業代となり、年収に換算すると約250万~300万円が目安でしょう(賞与はありませんが交通費支給や残業手当は付きます)。派遣の場合も社会保険に加入でき、契約期間ごとの更新制です。
- 業務委託モデル:これがいわゆるモバイルプランナーの報酬体系です。固定の基本給は無く、契約1件あたり●円という完全出来高払いになります。具体的な単価は社によりますが、ある元参加学生の証言では「1人契約を取ってようやく1万〜1万5,000円が支払われる」とされています。例えば1ヶ月に10件契約を取れれば10万~15万円の収入ですが、0件なら無給です。労働時間ではなく成果に対する報酬のため、当然ながら時給計算はされません。また業務委託は会社に雇用されていない扱いのため、社会保険への加入もありません。
ポイント:モバイルプランナー(業務委託)は他の雇用形態に比べリスクが高い報酬モデルと言えます。月収が青天井で「頑張り次第で高収入も可能」と謳われますが、その反面最低賃金保証や福利厚生が一切無いためです。実際に「友人を何十人も契約させて月に20万円以上稼いだ学生もいる」と研修で紹介されることもありますが、それは一部のトップ成績者のみでしょう。多くの学生は数万円程度の収入にとどまるか赤字(後述する自己負担の販促費による)になるケースも報告されています。
◇年収シミュレーション(経験年数別)
次に、モバイルプランナーを長期間続けた場合の収入推移をシミュレーションしてみます。もっとも、前述の通り業務委託契約では固定昇給が無いため「経験年数による平均年収」という概念は希薄です。ここでは参考までに、通信業界の正社員営業職のモデル年収と比較しながら考えてみましょう。
- 新人(1年目):仮にあなたが大学1年~2年生でモバイルプランナーを始めたとします。右も左もわからない新人期は契約獲得も一苦労でしょう。月2~3件の契約獲得でも奮闘している方だとすれば、月収は2~3万円程度、年間では30万円前後にしかなりません。一方、携帯ショップの新卒正社員の初任給は月20万円程度であり、年収ベースでは約250~300万円(賞与含む)になります。この差は歴然です。
- 中堅(3年目):モバイルプランナーを3年ほど続け仲間内でもリーダー格になったとしましょう。友人・知人ネットワークも使い果たしており、紹介による新規顧客開拓が必要になります。それでも月5~6件ペースがやっとだとすると、年収ベースで60万〜100万円程度にしかなりません。対して正社員営業の場合、3年目には主任クラスへの昇進や資格手当などで年収350~400万円に達する人もいます(実力次第で500万円超も可能)。
- ベテラン(5年目):大学1年から始めて5年も経過すれば、卒業後も継続している計算になります。フルコミッションの実力社会とはいえ、学生時代の人脈営業だけで5年持続するのは考えにくく、途中からは後輩を勧誘して自分はマネジメント側に回る可能性があります。それでも組織の売上次第では月数万円の紹介料程度でしょう。正社員なら5年目で店長・リーダー職に就き、年収500万~600万円クラスになるケースもあります。
以上より、モバイルプランナーとして高年収を得るのは極めて困難と言えます。仮に大学在学中に突出した営業成績を残せたとしても、卒業後も同じスキームで稼ぎ続けるのは現実的ではありません。実際、求人サイトのデータでも携帯販売スタッフの平均年収は約382万円(平均年齢20代後半)とされており、固定給+インセンティブの正社員モデルでようやく日本人平均に近づく水準です。モバイルプランナー方式でそれを上回るには、よほど強靭な営業力と人脈が必要でしょう。
◇学生バイト・インターンの時給相場
モバイルプランナーは「インターン生として給料をもらいながら営業スキルを学べる」と宣伝されることがあります。しかし前述の通り、給与は完全出来高なので実態としてアルバイトのような「時給換算」はできません。そこで、もしあなたが費やした労働時間に対して実際いくら稼げたかを計算してみると、その効率の悪さが見えてきます。
例えば、大学生Cさんはモバイルプランナーの活動に週4日×1日4時間=週16時間を割きました。1ヶ月あたり約64時間働いた計算になります。結果、この月に契約できたのは友人3人だけで、報酬は3件×1万円=3万円(インセンティブ含まず)でした。この場合、時給換算すると約468円にしかなりません。これは東京都の最低賃金(1,113円/時:2024年現在)の半分以下です。さらに彼は契約者へのプレゼント(スタバカード等)の代金を自己負担させられ、差し引き月収は3万円を下回ったとのこと。こうなると実質の時給は400円を切ってしまいます。
一方、学生が普通に長期インターンをすれば時給1,200円前後は稼げます。仮に同じ64時間働けば約7万5千円の収入です。モバイルプランナーで3万円に満たない月収と比べると、その差は歴然と言えます。つまり「営業スキルとお金が同時にもらえる」という宣伝文句とは裏腹に、労働対価の面では非常に効率が悪いことがわかります。
◇まとめ:給与・報酬のポイント
- 正社員なら新人でも年収300万円前後、福利厚生あり。モバイルプランナー(業務委託)は契約1件ごとの歩合給で、未契約なら当然月収0円
- 3~5年スパンで見ても、正社員営業は昇給昇格で年収500万円超も目指せるが、モバイルプランナーを長期間続け高収入を得るのは困難。平均では年収数十万円~100万円程度にとどまる場合が多い
- 学生インターンとして活動した場合、労働時間に見合った賃金が支払われないリスクが高い。極端なケースでは時給換算400円以下になることもあり、普通のバイトより報われない可能性大
モバイルプランナーと長期インターンの違い
モバイルプランナーはいわば「疑似インターン」のような形で学生を募集していますが、実態は通常の長期インターンシップとは大きく異なります。ここでは雇用形態や契約条件の違いを整理し、得られる営業スキルの幅や就活でのアピール材料としての差異について解説します。長期インターンへの応募を検討している方は、モバイルプランナーとの決定的な違いを押さえておきましょう。
◇習得できる営業スキルの幅
モバイルプランナーと長期インターンでは、得られる経験の内容やスキル習得の幅にも違いがあります。簡単に言えば、モバイルプランナーの営業経験は「個人への飛び込み営業」にほぼ限定されるのに対し、長期インターンでは法人営業やチーム営業など多様な経験を積める可能性があります。
前述のとおり、モバイルプランナーは最初の営業先が自分の友人知人です。売る商材も携帯の乗り換えというシンプルなものに限られます。一方、企業での長期インターンでは、たとえば法人顧客に対する新規開拓営業や、既存顧客への課題ヒアリング・提案営業など、より実践的で難易度の高い営業スキルを磨くチャンスがあります。電話やメールでアポイントを取るアウトバウンド営業や、飛び込み訪問営業を任せてもらえるインターンもあります。こうした社会に出てから通用する営業経験が積める点は、モバイルプランナーとの大きな違いと言えるでしょう。
また、長期インターンでは社員と一緒に働くチーム営業や営業企画への参画など、職場の中で学べることも多いです。実際に社員と肩を並べる環境であれば、社風やビジネスマナーも肌で感じられますし、優秀な先輩営業から直接フィードバックを受ける機会もあります。モバイルプランナーは基本的に同世代の学生同士で活動するため、学べる営業ノウハウが限定的になりがちです。
要するに、モバイルプランナーの経験で得られる営業スキルは「個人向け対面販売」「自力で顧客開拓」といった範囲にとどまります。これはこれで貴重な経験ではありますが、営業職全般で必要なスキルのほんの一部です。長期インターンならより幅広い営業プロセスに関われる可能性が高く、就職後に直接役立つ応用力が身に付くでしょう。モバイルプランナー出身の学生からは「友人相手の営業しか知らず、社会に出て苦労した」との声も聞かれます。将来営業職を本気で目指すなら、より実践的な場で腕を磨くことをおすすめします。
◇就活でのアピールポイント
気になるのは、モバイルプランナーの経験が就職活動で評価されるかどうかでしょう。正直なところ、この点でも通常の長期インターン経験とは差があります。
長期インターンであれば、実際に企業で働いた経験として自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で堂々と話せます。「〇〇株式会社で長期インターンとして法人営業に取り組み、3ヶ月で◯件の新規契約を獲得しました」等、具体的な企業名や数字を挙げて説明できるでしょう。それに対し、モバイルプランナーの場合「友人に携帯契約を営業しました」というエピソードになるため、聞き手である人事も評価に困る可能性があります。実際に2022年頃から大学側も注意喚起を行ったことで社会的に悪いイメージが定着しており、面接官がモバイルプランナー=友情商法という背景を知っていればマイナス評価につながりかねません。
もっとも、経験そのものを否定する必要はありません。モバイルプランナーであっても営業活動に真剣に取り組んだことで「鍛えられた精神力」「提案の工夫」など得たものがあるはずです。それを前向きに語れば評価する企業もあります。実際、「何もせず学生生活を終えるよりずっと良い経験」という意見もあります。ただし自分から「モバイルプランナーをやっていました」と言う際は注意が必要です。世間的な評判を知る人事なら「大丈夫だったの?」と心配されるかもしれません。話す際には「携帯販売の個人営業を経験し、〇〇を学びました」といった表現に留め、内情に深入りされないようさらっと伝える方が無難でしょう。どうしても不安であれば、無理にガクチカにせず別の長期インターンやゼミ・サークル活動のエピソードを用意しておくことをおすすめします。
◇まとめ:インターンとの違い
- 契約面:モバイルプランナーは雇用契約なしの成果報酬型。長期インターンはアルバイト契約で最低限の給与・法的保護あり
- 経験の幅:モバイルプランナーは個人向け飛び込み営業に特化しがち。長期インターンなら法人営業やチーム営業など多様なスキルを磨ける
- 就活での評価:インターン経験は企業名付きでPRでき評価されやすい。モバイルプランナーは友情商法の側面から説明に工夫が必要。得られた成長を前向きに語ることが大事
.「モバイルプランナーはやばい」って本当?リスクと対策
「モバイルプランナーはやばい」という噂は本当なのか?結論から言えば、残念ながら事実です。大学生の善意や人間関係を利用する販売手法には大きなリスクが伴い、各大学も「友情商法」や「マルチまがい商法」として学生に注意を促しています。この章ではモバイルプランナーがなぜ危険視されるのか、その仕組みと具体的事例を確認します。併せて、そうした危険な募集を見抜くポイントや自衛策についても解説します。モバイルプランナーに興味を持っていた方は、ぜひこのパートを読んでリスクを正しく理解してください。
◇友情商法・マルチ商法化の仕組み
モバイルプランナーのビジネスモデルは、一言でいうと「人脈をお金に変える」行為です。自分の友人や知人という本来大切にすべき関係性を、契約獲得の手段として利用する点が、まず大きな問題となります。営業のために友人に連絡を入れれば、多くの場合は友情にヒビが入るでしょう。実際に「仲の良かった友達に距離を置かれた」「知り合いから縁を切られてしまった」といったケースが多発しています。このように周囲との信頼関係を壊しかねない販売手法であるため、モバイルプランナーは社会問題として取り上げられているのです。
さらに、この仕組みには連鎖的な勧誘構造があります。多くのモバイルプランナー募集企業は「友達を紹介するとインセンティブ(報奨金)がもらえる」制度を設けています。そのため、参加した学生は自分が儲かるからと善意で友人に勧誘を続け、次々と仲間を増やしていきます。これはネズミ講(マルチ商法)にも似た拡大メカニズムであり、実際「モバイルプランナー≒マルチ商法」とも言われる要因となっています。ただ厳密には、モバイルプランナーは製品在庫を買わせたり多層構造の配当をする典型的マルチ商法とは異なる面もあります。いずれにせよ「友達を次々勧誘して利益を得る」という性質は共通しており、社会的に強く非難されるポイントです。
具体的な勧誘文句も巧妙です。SNSのDMなどでは「就活で無双できる」「圧倒的成長に繋がる」といった謳い文句で興味を引き、説明会では嘘の情報まで駆使して学生をその気にさせます。こうして集められた学生同士でコミュニティを形成し、「これが常識なんだ」と思い込ませてしまう洗脳的な側面も指摘されています。研修ではトップ学生が成功談を語ってモチベーションを煽り、「友達との縁が切れても気にするな!」と根性論で鼓舞する場面もあるようです。このように外部から見ると異様な光景ですが、当人たちは「自分も成長できて友達も得をする」と信じ込んで取り組んでいるケースが少なくありません。
まとめると、モバイルプランナーの危険な仕組みは以下の通りです。
- 自分の交友関係を収益化する営業手法であり、友人を失うリスクが大きい
- 勧誘が連鎖する構造のため被害が広がりやすく、半ばマルチ商法的に学生ネットワーク内で蔓延する
- 勧誘方法が巧妙で、就活不安につけ込んだ甘い言葉や虚偽の説明で学生を引き込む。内部では根性論や仲間意識で抜け出しにくい環境を作る
◇大学が発表した注意喚起事例
実際にモバイルプランナー問題は各地の大学でトラブルとなり、大学当局から公式の注意喚起が出されています。いくつか具体例を挙げましょう。
- 同志社大学(京都):2022年10月、「モバイルプランナー(友達商法)に関する注意喚起」を公表。「長期インターンと称して営業スキルを学べる、給与も支払われるとして学生を集めているが、問題のある商法」「友人に無理に携帯契約させるなど自分の利益のために交友関係や信頼を提供する行為で、結果として友人を裏切ることになる」と強い口調で警告しています。「絶対に手を出さないこと、誘われても乗らないように」とも明記されました。
- 立命館大学(京都):2022年4月、新入生向けガイダンスで「友達商法と呼ばれるモバイルプランナーなどがあります。残念ながら流行ってしまっています」と注意喚起。実際に新入生にも勧誘が及んでいた模様です。立命館ではその後も被害申告があれば学生課が対応する姿勢を示しています。
- 専修大学(東京):2023年11月、「悪質なインターンシップに関する警告」を発表。「友情商法は人間関係を壊す可能性が高い危険な行為。あなた自身も加害者になる可能性もあります」と踏み込んだ表現で学生に警鐘を鳴らしました。怪しい勧誘を受けたら契約・参加する前に大学の学生生活課や消費生活センターに相談するよう促しています。
- 神戸学院大学(神戸):2022年、「モバイルプランナー等の悪質なインターンやアルバイトについて注意」文書を学内配布。「自身の利益のために友人を巻き込むと人間関係を大きく損なう。このような仕事には関わらないこと」と周知しました
これらの大学の対応からも分かるように、教育機関側も事態を重く見ているのは明らかです。特に「あなた自身も加害者になり得る」という表現は衝撃的ですが、友達を勧誘してしまった学生にとって耳が痛い指摘でしょう。被害者であると同時に加害者にもなってしまう――そこが友情商法最大の問題点なのです。大学名が出る注意喚起文書は将来の就活でも話題にされかねません。実際、2022年には複数大学で注意喚起が出たことで社会的に「学生モバイルプランナー=ダメなこと」という烙印が押されました。それほどまでに深刻な問題として捉えられていることを認識してください。
◇安全な求人を見分けるチェックリスト(5項目)
最後に、モバイルプランナーのような怪しいインターン募集に引っかからないためのチェックリストを紹介します。以下の5項目は、厚生労働省認可の人材会社によるまとめを参考にしています。長期インターン先を探す際は、このリストに照らし合わせて安全な求人かどうか確認しましょう。
- 給与・契約条件が法令順守か:無給や明らかに最低賃金を下回る条件になっていないかチェック。労働基準法や最低賃金法を守っていない企業はNGです。また求人元の紹介会社が有料職業紹介の許可を持っているかも確認しましょう。
- 求人内容と実際の業務が合致しているか:募集要項に書かれた仕事内容と、説明会や契約段階で提示される実際の業務内容に大きな齟齬がないか確認します。モバイルプランナーの例では「長期インターンとして営業スキルが身につく」と謳いながら、実態は友人への電話勧誘だった…というケースでした。少しでも怪しいと感じたら先輩や大学に相談しましょう。
- 金銭的な自己負担を強いられないか:入社前後で学生に物品購入やサービス契約を強要する企業は要注意です。例えば初期研修費や機材代と称して高額な支払いを求められたり、自社サービス加入を条件にする場合は怪しさ満点です。モバイルプランナーでも、契約者へのプレゼント費用を学生に負担させる悪質例が報告されています。基本的にインターン参加のためにお金を払う必要はありません。
- 会社の評判・実態を調べたか:名前を聞いたことがない会社なら、必ず企業HPや口コミサイトで情報収集しましょう。社員や元社員の声、他のインターン生の体験談などを探すのも有効です。ネット上に全く情報が出てこない場合も注意が必要です(実際、モバイルプランナーを募集していたフロンティアという会社は検索しても詳細が出ず、不信感を持たれています)。実態不明な企業の誘いには乗らないのが賢明です。
- 違和感や不安を無視しない:面接や説明会で少しでも「ん?」と感じた点があれば、流さず突っ込んで質問しましょう。回答が歯切れ悪かったり誤魔化すようなら危険信号です。家族や大学職員など信頼できる第三者に相談して客観的な意見をもらうのも重要です。自分だけで判断せず周囲に助言を求めまし
以上5項目です。幸い近年は大学もブラックインターン対策に力を入れており、消費者庁や総務省も訪問販売やマルチ商法の注意喚起サイトを公開しています(例:総務省「特定商取引法ガイド」や消費者庁「マルチまがい商法の手口と対処」など)。おかしいと感じたら、そうした公的情報もぜひ参照してください。何より「おいしい話には裏がある」という前提で、慎重に判断する習慣を持つことが大切です。
◇まとめ:モバイルプランナーのリスクと対策
- 友情商法のリスク:友人関係を壊し、自分も加害者になってしまう危険な販売手法。勧誘が連鎖しやすく悪質なビジネスモデルが広がる
- 大学も注意喚起:複数の大学が公式に警告文を発表し、「絶対に手を出すな」と呼び掛ける事態。社会的にも「学生を食い物にするブラックインターン」として認知され始めている
- 見分ける方法:給与・契約条件が適正か、求人内容と実態にズレはないか、自己負担の有無、企業評判、自分の違和感――この5点をチェック。一つでも当てはまれば要注意、周囲に相談を
モバイルプランナー志望者向けおすすめ長期インターン【インターン.com厳選】
「それでも営業スキルを磨きたい」「通信業界に興味がある」——そんなモバイルプランナー志望のあなたにこそ、安心して挑戦できる長期インターンをおすすめします。モバイルプランナーでなくても、学生のうちに営業経験を積む道はたくさんあります。ここではインターン求人サイト「インターン.com」が厳選する、モバイルプランナー志望者にピッタリの長期インターンを3タイプ紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の目指す成長に合ったインターンを見つけてみてください。気になる求人があれば「エントリーする」ボタンからぜひ応募を!
◇営業スキル特化型
まずはとにかく営業スキルを伸ばしたい人向けのインターンです。モバイルプランナーで期待していたような営業の実践練習を、より良い環境で積める求人を選びました。例えば、ベンチャー企業の新規開拓営業インターンでは飛び込み営業やテレアポから始まり、成績次第で商談や契約クロージングまで任せてもらえます。プロの営業社員がメンターについてくれるので、正しいセールスの型を学びながらPDCAを回せます。またノルマが存在する場合もありますが、達成できなくても怒鳴られたり人格否定されるようなことはありません。建設的なフィードバックを受け、試行錯誤できる環境です。営業で結果を出せばインセンティブ支給や社員登用の可能性がある企業もあります。
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◇未経験歓迎&フォロー体制充実型
「営業は未経験で不安…」「インターン自体が初めて」という人は、手厚い研修・フォローがあるインターンを選びましょう。モバイルプランナーのように放り出されることはなく、基本から丁寧に教えてもらえる環境です。例えば新興スタートアップの長期インターンでは、最初の1ヶ月は研修期間として先輩社員の営業同行やロールプレイング中心というところもあります。徐々に電話対応や簡単な提案を任せてもらい、慣れてきたら一人で商談に挑戦…とステップを踏んで成長できます。また未経験OKのインターンでは、失敗しても怒鳴らずフィードバック文化が整っている会社がほとんどです。「〇〇の言い回しを変えてみよう」「次はこの資料を使ってみて」など建設的なアドバイスを受けながら改善できます。モバイルプランナーの現場のような理不尽な叱責はありません。初めてでも挑戦したい気持ちがあれば歓迎してくれる企業ばかりなので、安心して飛び込んでください。
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先輩の体験談・口コミ(インタビューorSNS埋め込み)
最後に、実際にモバイルプランナーを経験した先輩たちのリアルな体験談を紹介します。それぞれ「体験→学び→その後のキャリア」という流れでまとめていますので、自分が同じ状況になったら…と想像しながら読んでみてください。
◇先輩Aさん(22歳・女性)ネガティブ体験談:「友情を失い早々に撤退…でも教訓に」
体験:大学3年の時、サークルの先輩に誘われて“長期インターン”だと信じ参加。最初の研修でいきなり「LINEの友達100人に営業の電話をしろ」と言われショックでした。嫌な予感はしましたが断れず実行。すると案の定、何人かの友達から着信拒否されたり、「そんな話二度としないで」と怒られたり…。大切な友人を失う結果になりました。結局契約は一件も取れず、精神的に辛くなって2週間で辞めました。先輩からは「根性ないな」と笑われ悔しかったです。
学び:正直、得られたものより失ったものの方が大きいです。大事な友達との信頼関係は一生戻らないかもしれません。自分の浅はかさを後悔しました。ただ、この出来事で「自分が本当に大切にすべきものは何か」を考えるきっかけになりましたし、社会の厳しさも垣間見た気がします。幸い両親や他の友人が支えてくれて立ち直れました。この経験から「おかしいと思ったらすぐ身を引く勇気」を学んだと思います。早期に撤退した判断は間違ってなかったと今では思います。
今後のキャリア:辛い思い出なので就活の面接では触れませんでした。その代わり大学のゼミ研究に打ち込み、そちらをアピールしました。無事メーカー営業職の内定をもらえましたが、入社後は二度とあんな友情商法には関わりません。むしろ自分と同じ思いをする人を出さないよう、社内でインターン指導する立場になったら気を付けたいです。今回のことは反面教師として、社会人になってからの糧にします。
このように、モバイルプランナーに挑戦しても得られることはほとんど存在せず、後悔する人が後を絶ちません。大事なのは、自分にとってプラスになる選択肢を見極める目を養うこと。そうすれば、今回紹介したような失敗も未然に防げるでしょう。先輩の声を参考に、ぜひ皆さんも賢いキャリア選択をしてください。
よくある質問(FAQ)
最後に、モバイルプランナーに関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。疑問や不安をスッキリ解消しておきましょう。(※本セクションはFAQPage構造化データ対応)
Q1.モバイルプランナーはインターンでも社会保険に入れる?
A.ほとんどの場合、社会保険には入れません。モバイルプランナーは業務委託契約であり、会社の従業員ではないため厚生年金や健康保険の適用対象外です。たとえ「インターン生」という名目でも、アルバイト契約ではないので社会保険は基本的にありません。ただし、長期インターンシップとしてアルバイト契約で採用されるケースなら、週の所定労働時間や収入額によっては加入できる場合もあります(一般的には週20時間以上かつ一定の収入見込みがあれば学生でも社会保険適用されます)。モバイルプランナーについてはその条件に当てはまらないことが多いでしょう。
Q2.ノルマは厳しい?達成できないとどうなる?
A.ノルマは厳しいですし、達成できないと相応のプレッシャーがあります。ある学生の例では「1日20人に営業連絡しろ」といった数値目標が課されました。達成できない日が続くと、上司から詰められたり強烈な叱咤激励を受けることがあります。もっとも、成果給なので未達でも減給といったペナルティはありません(そもそも固定給がないためです)。しかし契約ゼロが続けば収入もゼロですし、上司に「やる気が足りない」などと言われて居づらくなるケースが多いようです。結果が出ない学生は自主的に辞めていくことがほとんどで、明確なクビ宣告はなくとも実質的に淘汰されます。逆にノルマを達成すれば褒められインセンティブが出るので、体育会系の部活のようなノリに近いかもしれません。いずれにせよ、ノルマのプレッシャーは相当覚悟しておいた方がいいでしょう。
Q3.就活でのガクチカとして評価される?
A.一概には言えませんが、伝え方次第では評価される可能性もあります。モバイルプランナーの経験自体は世間的に賛否ありますが、営業に挑戦した行動力や困難を乗り越えたエピソードとして語ればポジティブに捉えてくれる面接官もいます。重要なのは、そこで何を学び自分がどう成長したかを具体的に述べることです。「友人に営業する中でメンタルが鍛えられました」「断られても工夫を重ね、契約を勝ち取る粘り強さが身につきました」など前向きな学びを強調しましょう。ただし、相手によってはモバイルプランナーの社会問題的側面を知っている可能性もあります。そのため経験の詳細は深掘りされない程度に触れるのが無難です。例えば「個人向け営業のインターンに取り組んだ」と言い換えるなど配慮しても良いでしょう。どうしても不安なら無理に話題にせず、他のガクチカを用意することも検討してください。
Q4.友達勧誘は必須?断れる?
A.実質的に必須と考えた方がいいです。モバイルプランナーの営業はまず友人知人に声を掛けるところから始まります。もし「友達には営業したくない」と断った場合、上司から強い説得や指導が入るでしょう。それが難しいと判断されれば契約自体見送られるかもしれません。研修でも「LINEの友達全員に連絡しろ」と課されるほど、友人への勧誘はこの仕事の核です。一応、「どうしても無理な人には無理に勧めなくていいよ」と言われるケースもありますが、建前に過ぎないと思った方がいいでしょう。実際は遠い知人にまで連絡しろと強要される例も多いです。友達勧誘を断り続ければ契約が取れず収入も得られないので、長続きしないでしょう。結論として、友人に営業したくない人は最初からこの仕事に手を出さないことを強くおすすめします。
安全にスキルを伸ばすなら「長期インターン×正規雇用」が最短ルート
モバイルプランナーは確かに営業経験を積む場ではありますが、友人関係を犠牲にしたり法的グレーな要素もあり非常にリスクが高いです。大学も警告するように、安易に飛びつくのは避けるべきでしょう。営業スキルを安全に伸ばしたいなら、最初から雇用形態が明確な長期インターンで経験を積むのが最短ルートです。実際に社員として受け入れてくれる企業インターンなら、最低限の給与も保障され安心して挑戦できます。ぜひ本記事で紹介したような良質なインターンを検討してみてください。あなたの成長を真剣に支援してくれる企業はきっと見つかるはずです。
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